BTOという略語をご存じですか。最近はなんでもアルファベットの略語ばかりで、だんだん「あれ、これってどういう意味だっけ?」という場面も増えてきているのですが、このイニシャル、BTOはパソコンファンならぜひ知っておくべき略語なのです。
BTOとはファクトリー生産の機械製品について主に用いられる用語で、Built To Order(ビルト・トゥ・オーダー)、つまり「受注生産方式」を意味します。顧客がメーカーに直接注文を出し、これを受けて初めてメーカーが製品の組み立てに入るという形式です。
BTOは本来ライン製造で統一規格の下に組み立てられる製品を、オリジナル仕様にカスタマイズできるのが最大の特長です。しかも工芸品や美術品などの特注品と違って部品は「ありもの」を組み合わせるわけですからコストはそれほど嵩むことが無いという利点があります。むしろユーザーが必要な部分だけをピックアップし、削り取った分をオプションにまわせるので、かえって安上がりに組み上げられるのがBTOのメリットということになります。
BTOが応用される工業製品としては自動車・自動二輪・自転車・建設用特殊機材・楽器・ツーバイフォー建築などによる住宅などがあります。自分の趣味・嗜好・個性・用途を最大限に発揮した製品を入手することが可能なシステムとして、システムそのものはかなり以前から存在していました。最近ではスキーやスノボなどもBTOを利用してオリジナルの「一点もの」をゲットするのが流行っているようですね。しかしBTOの名を一躍広めたのはパソコン市場においてでしょう。
BTOでパソコンを組む、というサービスがここ数年徐々に人気を上げているのをご存知の方も多いでしょう。システムについて知ってはいても、それがいわゆる「BTO」だったということに気付かなかった人もいらっしゃるかもしれません。パソコンのBTOでは特にウェブからの受注生産が主流になっているようで、ディスプレイやキーボード、本体の筐体のカラーリングはもちろん、搭載するOS、CPU、メモリ、HDD、アプリケーションなど、総てがユーザーの思いのままに構成できるのです。BTOは、いかに個性を主張したシステムを組み上げるかに情熱を燃やすパソコンフリークにとってはまさに願ったり適ったりの注文方法なのです。